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2011年1月16日 (日)

謎のクォーリーメンのSP盤(78回転盤)

今日は、昨年海外のオークションで出品されていた謎のレコードの話題を。

Quarry_men_acetate_copy世界でたった1枚の(しかも世界で最も高値がつくレコードと言われている)、クォーリーメン時代の1958年に作製されたアセテート盤“That'll Be The Day/In Spite Of All The Danger”(映画「Nowhere Boy」でもこの録音風景がありました)ですが、昨年11月にebayのオークションでこのレコードのコピー盤と思われるものが出品されていました。以前このブログでもクォーリーメンのメンバーだったジョン・ロウが作製したレプリカを紹介したことがありましたが、このレコードはそれとは別物で、78回転できちんと音が出るもののようでしたが、ちょっと疑問点が残りました。

1981年にジョン・ロウがこのオリジナルのアセテートを発見し(布に包まれタンスにしまわれていたそうで、状態はかなり良かったようです)、オークションに出品される前にポールがジョン・ロウから買い取り、50枚だけコピー盤を作り、ごく親しい人たちに贈ったそうです。そのコピー盤は同じく78回転盤だったのですが、“In Spite Of All The Danger”が3:25のフル・バージョンだったのに対し、今回出品されたものは2:48の長さのものですので、ポールのコピー盤ではないようです。(ポールのコピー盤であればかなり音が良かったと思われます) ということは、今回出品されたレコードは、新たにCDなどをもとに作られた「ブート」と推測されます。最近、オークションでフェイク(偽物)のビートルズのアセテート盤が随分出品されていますが、数多く作るとバレてしまいますので極少数(1~2枚?)作製して高値で売るようにしているようです。この78回転のレコードもおそらくそれと同じようなものではないかと考えられます。78回転ということでポールのコピー盤と思わせ、高値で取り引きされるようにしたものだと思われます。因みに今回の落札額は2800ドルを超えていました。

オークションでビートルズのレアな品物を入札する時は、必ずよく調べた上で行うべきだと思います。ネットで調べればおかしいものはすぐ分かるはずです。因みにクォーリーメンのアセテートに関しては、この記事が詳しいです。

http://www.beatlesource.com/bs/ao-qmen.html

最近では、各国オリジナル・レコードのジャケットをコピーして、カラー・レコード(もちろんブートです)で出品するという悪質なものがebayのオークションで多数出品されています。また、日本のヤフー・オークションではリマスターCDボックス、モノ・ボックスがコピーされ(中国で作られているようです)出品されています。くれぐれも引っかからないようにお気をつけ下さい。

最後に、“That'll Be The Day”と“In Spite Of All The Danger”を次のYouTubeでお聴き下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=R4_LMMKq8Hw

http://www.youtube.com/watch?v=O9rX4bAco_4

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