« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月

2010年12月31日 (金)

LET IT BE 40周年の年の終わり

21世紀の最初の10年が終わろうとしています。このブログでは今年「LET IT BE 40周年」というタイトルで進めて参りましたが、自分にとってもビートルズ・ファンになってから40年、同時に初めてビートルズのレコード(日本盤のシングル“LET IT BE”)を自分の小遣いで買ってから40年となる年でした。もう少しLET IT BEの記事をアップすべきだったなあと反省しております。

そこで、今年最後の記事は、LET IT BE関係の最古のブートレッグ及び最新ブートレッグの紹介を!

P1010311以前も記事に書いたことがありますが、私が一番最初に買ったブートレッグがこの“GET BACK TO TORONTO”です。オリジナルは青いスリックですので、これはカウンターフィートなのですが、最初に買ったブートということで手放さずに今まで持っていました。それにしても音が悪い。最後の方などは音溝がレーベルに食い込んでいてザーザーとレーベルをかするノイズが入ってしまいます。よくこんなレコードを聴いていたものです。はっきりいって「ゴミ」ですね。(笑)

P1010313

こちらがレーベルです。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

 

                                                                                                                                                                                   

P10103122年ほど前に知り合いのHさんから見たこともない“GET BACK TO TORONTO”を頂きました。Hさんは70年代にこのレコードをアメリカで購入したそうです。このレコードは当時のものとしては音が大変良いのです。オリジナルではないと思いますが。スリックは付いておらず、文字がジャケットに直に印刷されていて、ブートレガーが自信たっぷりに“HIGH-QUALITY STEREO”という文字を印刷しています。私が最初に買った“GET BACK TO TORONTO”は一体何だったのだ!と言いたくなるような良質のブートです。このブートを国内で見かけたことはありません。                                                                                                                                                                                                         

P1010317こちらがレーベル。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                                                                                                                                                            

P1010309今年になって、別の知人Sさんからオリジナルの“KUM BACK”を頂きました。US製の正真正銘のオリジナル・オールド・ブートレッグです。香月利一さんの『ビートルズ事典』には「音質は最悪」と書かれてあったと記憶していますが、この“KUM BACK”は音質良好で、おそらく香月さんが聴かれたのは日本製のカウンターフィートだったのだと思われます。日本盤のスリックは茶色の印刷だったと記憶しています。このオリジナル・ブートは最古の部類のブートであることは間違いないでしょう。

                                                                                                           

P1010310_2

これが“KUM BACK”のレーベル。オリジナルはピンクのレーベルです。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                   

                                                      

P1010314そして、今年リリースされたブートレッグ。約40年経つとこんなにすごいブートが登場しています。500セット限定、カラーのボックス入りで写真は3D、LPはヴァージン・ヴィニールのカラー(赤)の重量盤プレスで4枚、おまけに3枚のCD(LPと同内容)付きという、至れり尽くせりのブート・レッグです。40年前にこれが出ていたら、誰もが正規盤だと思ったことでしょう。(UKのLP“LET IT BE”ボックスよりも遥かに優れたアートワークです)内容はもう既出の音源ばかりのようですので、音源マニアの方には人気がないようですが(アルバム別テイク+アセテート音源)、私は40周年記念に1セット購入してみました。こうして上記の“KUM BACK”と比べると隔世の感がありますね。

今年も大変多くの方々に当ブログを閲覧して頂きました。1日平均約215人の方に見ていただいており、アクセスは1日約500で多い時には1000を超えています。総アクセス数も43万を超えました。誠にありがとうございます。こんなに多くの方々に見ていただいて、ブログの内容はそれに見合ったものだっただろうかと、反省しきりです。

来年は、ソロ・イヤーズ最初の年から40年(正確には1970年に個人活動が始まっていますが、本格的になったのは1971年ですので、来年がソロ・イヤーズ開始の年としたいと思います)の年です。自分がリアル・タイムで聴き始めた年ですので、思い出話が多くなるかもしれませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

皆様、どうか良いお年をお迎え下さい!

|

2010年12月27日 (月)

1960年12月27日―ビートルズにとって大きな転機となった日

今から50年前の1960年12月、1回目のハンブルグ巡業から戻っていたポール、ジョージ、ピート・ベストは虚無感に襲われていたようです。この年の8月17日から11月までのハンブルグでの長期巡業では、彼らは技術的に大きな進歩を遂げたにも拘らず、ジョージが未成年でナイト・クラブで働いていたということでリバプールに戻され、ポールとピートも放火の容疑で国外追放となり、ハンブルグでは中途半端な形で興行が終了し、結局大きなことが起きなかったことから彼らはかなり失望してしまっていたようです。しかし、大きな転機はその後に待ち受けていました。

日本では何故かキャバーン・クラブでのギグばかりがクローズ・アップされますが、実はもっと大切なビートルズの「ターニング・ポイント」となるコンサートが、この1960年12月に行われています。

                                                      

Casbah3人よりかなり遅れてジョンがハンブルグから帰国しますが、ジョンはシンシアに「もうビートルズは終わりだ」とほのめかしていたほど意気消沈していたようです。一方、ポールとジョージは親に言われてアルバイトをしながらも、ジョンと連絡をとっていたようです。そしてその後ようやくジョンも再起を決意し、まず12月17日にピートの母親が経営する「カスバ・クラブ」(写真)でギグを行います。当時、ピートの親友だった二ール・アスピノルが手書きで“Return of the Fabulous Beatles!”というポスターを作り、ビートルズのハンブルグから帰国後初のギグの宣伝をします。技術的に大きく成長したビートルズのパフォーマンスに客は大変驚き、興奮したと伝えられています。ただしこのカスバでのギグは「会員制」であったため多くの人たちが観られたわけではなく、まだビートルズはリバプールの一地域のみで話題になっていただけでした。

                                                      

                                                                                                    

Grosvenorそして12月24日にはリバプールのグロスヴェナー・ボールルーム(写真)で真の意味での帰国後初のパブリック・パフォーマンスが行われます。このコンサートもかなり盛り上がったようですが、今までのファンが多く観に来ていたということで、新たな展開を生むものではなかったようです。

                                                      

                                                      

                                                                 

Litherland_hall2

そしていよいよ12月27日、リザーランドのタウン・ホール(写真)のボールルームでのコンサートの日がやって来ます。リザーランドはリバプールでもかなり北にあり、この地域ではビートルズはまだ無名でした

 

Beatles_poster_1960

このリザーランドのボールルームでは1500人という、ビートルズがそれまで行ったコンサートの中でも最大級の規模のもので(ビートルズは“Silver Beats”〔Silver Beetlesではない〕というグループ名で同じ年の5月にもここで、他の主演グループの休憩時間を埋める演奏をしていますが)、作製されたポスター(左の写真)には「ハンブルグから戻って来たばかり」という意味で使ったのだと思われる“DIRECT FROM HAMBURG”という言葉が付け加えられ、それを見た観客はビートルズを「ドイツから来た」ドイツ人のグループと思い込んでいたようです。

    

                                                      

Chas_newby_4

スチュアート・サトクリフがハンブルグから帰らなかったため、ベーシストにはチャス・ニュービー(左の写真)を迎え入れます。(ポールがベーシストになるのはチャスが抜けた後)

                                                      

                                                      

                                                      

いよいよコンサートの開始!ポールが“Long Tall Sally”を歌うや否や、観客(特に女の子たち)は金切り声を上げステージにどっと押し寄せます。いわゆる“Beatlemania”誕生の瞬間です。そしてジョンがジーン・ヴィンセントの“Dance in the Street”を、ジョージが“Everybody's Trying To Be My Baby”を歌い、会場は興奮のるつぼとなります。このあと、どこへ行ってもビートルズのコンサートではこの「現象」が起きるようになります。(最終的には世界中に広まるわけですが)ジョンとポールが出会ってから3年半、過酷なハンブルグ長期巡業を経て、ようやく一般の人々がビートルズの才能に気がついた一瞬でした。この後、正式デビューまではまだ時間がかかりますが、マーク・ルーイソンが言うように「ビートルズのキャリアにおけるターニング・ポイント」となった重要な出来事が、50年前の12月27日に起きたわけです。この日の客はコンサート終了後も興奮状態から覚めなかったようで、ピート・ベストは「興奮した子たちによって自分たちの車にいたずら書きがされていたが、こんなことは初めてだった」と語っています。ジョージはひとこと、「ちょっと爆弾を落としてやったんだ」。

「ターニング・ポイント」となったこのリザーランドのタウン・ホールでのコンサートこそ、もっと私たちが注目しなければならないものであるように思います。3年半に及ぶ下積み、ハンブルグでの過酷なギグを経て力をつけ、自分たちの才能を開花させ、運命の扉を開けることになったわけです。自分たちの才能を信じて努力を惜しまなかったこと―ビートルズが私たちに教えてくれることはこの点にあるのではないでしょうか。今いろいろ開催されている「ビートルズ講座」はビートルズが成功してからのことばかり、些細なことばかりを取り上げ、成功までの苦悩の道のりについて語る人は少ない。こう言うと「リザーランドのことなど知っている」と言う方も多いでしょうが、知っていても実際に詳しくこのエピソードを語り、この出来事の重要性を述べることはめったにないような気がしますが、いかがでしょうか。ビートルズの行ったことで何が重要なのかを見極めないと、誤ったビートルズ像を伝えることになりかねません。

リザーランドでのコンサートのことはハンター・デイヴィーズによる伝記に書かれていますので、是非ご覧下さい。読んでいくうちに不思議と当時の様子が頭に浮かんで興奮して来ます。(笑)

今日は、日本ではあまりクローズ・アップされないリザーランドでのコンサートのエピソードを取り上げてみました。ビートルズにはいくつかの重要な日がありますが、50年前のこの1960年12月27日はマーク・ルーイソンが言うように「ターニング・ポイント」としてビートルズの歴史に深く刻まれるべき日なのだと思います。

|

2010年12月26日 (日)

今年最後のレア・アイテム紹介

何回かレア・アイテムを紹介してまいりましたが、今年はこれが最後になります。

先ごろオークションに出品されていた、ビートルズのUKリリースとしては初めてのカセット・テープのSgt.Pepperです。ということは世界で初めてのビートルズのカセットということになるかと思いますが、少々微妙な点がありますので、それはのちほど。

Beatles_first_cassette

LPに比べると、かなりシンプルなデザインのインレイです。カセット・テープのレーベルは緑色で、これが1968年の初版。その後、1970年初頭になって黄色のレーベルになり、1973年には白と変っていきます。

まずこのSgtが最初にリリースされ、Abbey Road、Let It Be、そしてそれ以外のオリジナル・アルバムが次々にリリースされたようです。詳しくは次のURLでご覧下さい。

http://homepage.ntlworld.com/carousel/BtleCas2.html

                                                        

 

Beatles_first_us_cassette

さて、冒頭で「世界で初のビートルズのカセットとしては、少々微妙な点がある」と申し上げました。同時期の1968年にアメリカでUnited Artists版のA Hard Day's Nightが発売になっているのです。発売された月がわからないので、どちらが早いのか判断できません。しかし、オリジナル・アルバムとしては間違いなくUK版Sgtが最初です。参考までに、ポールが作曲した映画“The Family Way”のサウンドトラックのカセット・テープが1967年に発売されていたようです。

| | トラックバック (1)

2010年12月25日 (土)

WONDERFUL CHRISTMASTIME

TEA PARTYの常連になってくださったSさんから、携帯メールできれいな“ワンダフル・クリスマスタイム!”というクリスマス・メッセージが届きました。ありがとうございます!

そこで今日は、ポールの“WONDERFUL CHRISTMASTIME”の話題を!

1979年11月にイギリスで発売されたこのシングルは、ウイングス名義ではなくポールのソロで、ひとりで楽器の演奏とボーカルを担当。UKチャートでは6位まで上がりました。当時私は日本盤が発売されるまでこの曲を聴いておらず、ジョンの“HAPPY XMAS”に対してポールがどんなクリスマス・ソングを作ったのだろうと思って楽しみにしていました。

いざ聴いてみて、「なんじゃこりゃ!」というのが当時の私の感想です。(笑) “HAPPY XMAS”のようなバラードを期待していた私は、肩透かしを食った感じだったのでしょうね。別にポールはジョンの平和のメッセージをこめたクリスマス・ソングに対抗したわけではないでしょうが、“Simply having wonderful Christmastime”という一節にもいささか拍子抜けになった感じでした。でも考えてみれば、クリスマス・ソングがメッセージ・ソングだらけになったら、ちょっと引いてしまうでしょうね。今ではクリスマスが来るたびに楽しんでいる曲です。今年のクリスマスは、この曲が随分ラジオや街角でも流れています。

                                                      

P1010345

まず、UK盤から。これはデモ・レコード。レーベル真ん中のプッシュアウト部分に“DEMO RECORD NOT FOR SALE”の表記あり。マトリックスは1Uで、スタンパーは1、Gです。結構いい音で聴けます。

                                                      

                                                      

                                                      

P1010343

次にUKのファースト・プレス。ポールをサンタにした写真のきれいなピクチャー・スリーブ付き。日本の同じデザインのスリーブに比べ、やや薄い緑色。

                                                      

                                                      

              

P1010344

こちらはレーベル。このレーベルもクリスマス仕様にしてくれたら良かったと思うのですが。マトリックスは1Uです。セカンド・プレスから2Uになります。(セカンド・プレスにもピクチャー・スリーブが付いています) 

盤のA面にはTo lift a glass... Xmas 79、B面にはLove from Rudi 79 Xmasと手書きで刻まれています。セカンド・プレスの2Uになると、A面には同じ言葉が刻まれていますが、B面にLove from~はなくなっています。

                                                     

                                                      

P1010354

これはリイシューのジューク・ボックス盤。 マトリックスはセカンド・プレスと同じく2U。
A面にTo lift~の言葉が刻まれていますが、B面には何も刻まれていません。

                                                      

                                                      

                                                      

    

                                                      

P1010347

こちらは日本盤ファースト・プレスのスリーブ。このスリーブ(というよりスリック)は日本だけ?レコード番号はEPR-20644。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

P1010350

これはファースト・プレスのレーベル。特にA面に関しては問題がないのですが...。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

P1010351

B面にはミスがあります。さて、いったい...。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                     

                                                      

P1010353

そうなんです。「赤鼻のトナカイ」はモノ録音なのですが、ファースト・プレスのレーベルではSTEREOの表示になってしまっているのです。セカンド以降では左の写真のようにMONO表示に訂正されています。因みにセカンド・プレスも同じスリーブ。                      

   

                                                      

                                                                                                                      

P1010346

こちらはリイシュー。レコード番号はEPS-17291です。販売促進をねらってか、ピクチャー・スリーブをUKと同じデザインのものに変更しています。UKよりもきれいな感じがするスリーブです。

                                                      

                                                                                                  

P1010357

こちらがレーベル。ちなみにB面の表示はMONOになっています。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

   

最後にこのビデオを。アニメのWONDERFUL CHRISTMASTIME!

http://www.youtube.com/watch?v=tRlEzSbh_TM&feature=related

| | トラックバック (0)

2010年12月24日 (金)

謎のLET IT BEプロモ・ボックス

 

LET IT BE 40周年の年が終わろうとしていますが、まだこのブログで紹介していなかったアイテムがありました。

P1010319今から20年ほど前だったと思いますが、大阪のショップにLET IT BEのプロモ・ボックスが入荷したということで取り寄せてみました。真っ白なボックスに黒く“Let it be”の文字。フタをあけてみると...。

                                                      

                                                      

                                                      

P1010320

白いスリックのついたCDとカード類が入っていました。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

 

                                                      

                                                      

                                                      

P1010321

この印刷は鮮明ではなく、写真は潰れてしまっていて、ちょっと冴えない感じです。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                       

                                                      

                                                     

P1010323

CDはグリーンのレーベルですが、良く見ると通常CDの上から印刷しているのがわかります。UKのファースト・プレスCDとマトリックスを比べてみましたが、全く一緒でした。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                    

P1010325

レーベルには“PRE RELEASE Digital Transfer Test Disc”とあるのですが、果たしてこの表記の信憑性は?右側には“Not for Sale ref: PSC 7096”とあります。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                                                                                                                             

P1010326  

CDケースの裏側を見てみるとこんな感じです。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

                                                     

P1010327_2

次にカード類ですが、この写真のようなものが入っています。

                                                      

                                                      

                                                      

                                                      

 

                                                      

P1010333

この中で興味深いのは、まだ未完成の“LET IT BE”の歌詞と思われるもののコピー。

                                                      

                                                      

                                                                                                            

 

                                                      

P1010329

そしてニール・アスピノルによる挨拶文と思われるカード。ご丁寧にもセット・ナンバーが入っていて、これは173となっています。この文章によると、「お帰りの際、名前と住所を残していって頂ければ、今晩準備が間に合わなかったAbbey Road(のプロモ・セット?)を後ほどお送りします」とのこと。ホンマかいな?

一見、プレス向けのプロモ・セットのように見えるのですが、さてどうでしょうか?私はブートではないかと思っているのですが、未だにこのボックスの正体がわかりません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかご教示ください。

                                                      

   

| | トラックバック (0)

2010年12月21日 (火)

新旧お気に入りの映画

今日は久しぶりに映画の話題です。自分の映画歴をたどってみると、最初に映画館で見た洋画は「チコと鮫」という映画で、その次がディズニーのアニメ「101匹わんちゃん大行進」でした。その後本格的に映画に興味を持つようになったのは、テレビの洋画番組ででした。「太陽がいっぱい」、「ブーべの恋人」、「鉄道員」といったヨーロッパ系の映画を数多く見ました。

                                                        

P1010339今日紹介する「フォロー・ミー」(1973年)も大学時代にテレビで見たのが初めだったと思います。見終った時の感動は今も記憶に残っています。そしてこの映画は今まで全く(ビデオでもDVDでも)発売されたことがない貴重な映画でしたので、先ごろ新宿の紀伊国屋でリリースを伝える宣伝看板を見た時は嬉しかったですね。

「フォロー・ミー」は「第三の男」や「オリバー!」で有名なキャロル・リード監督の映画で、彼の遺作となった作品です。主演はミア・ファーロー。ビートルズ・ファンの方は彼女がインド旅行に同行し、「ディア・プルーデンス」は彼女の妹がモデルであったことで記憶しておられると思います。この映画は1973年当時流行っていたいわゆる大作映画ではありませんが、男女の愛、夫婦の愛とはどういうものかを感動的に描写した名画です。ジョン・バリーによる主題曲も大変印象的で、この映画に出てくる1970年代初めのロンドンの風景とマッチし、感動をより深めてくれます。昔、TBSパック・イン・ミュージックの金曜日第二部(今は亡き林美雄さんの担当)のエンディング・テーマとして使用されていました。以下のURLで聴くことができます。

http://www.youtube.com/watch?v=DNWGCJCOQ_Y

因みに“Follow me.”という英語には、「私を追いかけて」という意味の他に、「私のことを理解して」、そしてプロポーズの言葉として「結婚して」という意味があります。

次に紹介するのは、2年前公開された日本映画「しあわせのかおり」です。金沢の港町を舞台に、小さな中華料理店を営む中国人とシングル・マザーの日本人女性との絆を描く心温まる感動作です。主演の中谷美紀はもちろんのこと、藤竜也の演技が素晴らしい。彼はこの映画のために、撮影開始の1ヶ月前からロケ地にアパートを借りて備えたそうです。映画の中に出てくる中華料理がとてもおいしそうで、鑑賞後、きっとシューマイやトマトと卵の炒めなどを食べたくなると思います。(笑) とにかく以下のURLで予告編をご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=5Opz4q8S4dY&feature=youtube_gdata

「フォロー・ミー」にしても「しあわせのかおり」にしても、大作ではないのですが、はらはらしながらも最後に希望が見えてくる温かい映画で、私の好みの映画なのです。皆様も是非一度ご鑑賞ください。

| | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »