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2010年5月 5日 (水)

映画「苦い蜜~消えたレコード~」

P1010014_3 連休も終わりに近づいた5月4日、有楽町のイトシアにあるヒューマントラストシネマ有楽町に、映画「苦い蜜」を観に行きました。

館内に入ると、「あれ?場所を間違えたかな?」と思うほど、周りは20代の女性ばかり。「いつの間に若い女性のビートルズ・ファンが増えたのだろう?」と思っていたら、どうやら映画上映前のトークショーに出演する俳優・鎌刈健太がお目当ての女性ファンだったようです。 納得!

その女性たちの何人か(20人くらいいたかな)は、トークショーが終わると映画を観ずにそそくさと館外へ出て行きました。目の前でお目当ての俳優を見られたので目的を果たし、そしてもう夜の9時で遅いから、帰宅したのでしょう。 納得!

映画の内容はビートルズ・バー「リボルバー」を舞台に、その社長が集めたビートルズのUKオリジナル・アルバム全14枚(?)のうち、ブッチャー・カバーがなくなったことで始まるミステリー。

もうビートルズ・ファンの方ならばお気づきのことと思いますが、UKのオリジナル・アルバムにUS盤のブッチャーが加わることの何と不自然なこと、うーーーん。でもビートルズの映画ではないのだから、そんなことどうでもいいか、と 納得!

バーの中に飾られていたアルバム・ジャケットを見て、“For Sale”が日本盤ジャケットだと気づきました。それから、UKオリジナルにあるはずのmono或いはstereoの表記がないものが沢山。ま、いいか。ビートルズの映画ではないのだから。 納得!

台詞の中で、「ブッチャーカバーは400万円位する」という言葉がありました。数年前、ファースト・ステイトのシールドがUSのショップで10000ドルで売っていたが、あれはバーゲンだったのか? きっと私の記憶違いでしょう。 納得!

ストーリーはまるでTVのサスペンス番組を見ているようで、なかなか面白かったです。これは決してふざけて言っているのではなく、映画館にいることを忘れるほどTVのサスペンス番組のようにストーリーに引き込まれたということです。

元クレイジー・キャッツの犬塚弘、元タイガースの森本タロー、「俺たちの旅」のオメダの田中健、「愛と誠」の池上季実子、それから昔、セブン・イレブンのCMに出ていた渋谷琴乃、そして島田順司、高橋ひとみ、中西良太、原幹恵という俳優陣。色々な人を集めたなあ、と思いました。ひとりひとりの個性が出ていて良かったです。あとで気がついたのですが、登場人物名で森本タローが沢田(タイガースのジュリーを連想)、その他にも、堺(スパイダースの堺正章を連想)、植木(植木等を連想)とありましたが、これは意図的?

ひとつ引っかかったのが、パラソル・チョコレートの回想のシーンで、ほぼ私と同年代の人の子供時代だと思うのですが、子供の服装がまるで戦後間もない頃のランニング・シャツとダボダボ半ズボン。もう少しまともな服装してたよなあ、と思いましたが、映画の中で「昔」の感じを出すためにそうしたのだと、 納得!

本日舞台に上がっていた亀田幸則監督はとても心優しそうな方で、この映画で、勝ち組、負け組をはっきり判定する現代に対して、「違う見方もできるのだ」ということを伝えたかったとのこと。 本当に、 納得!

見終わっての感想は、ビートルズ・ファンとしての目でこの映画を観ない方がいいということ。(そうでないと前述の私のように疑問点が続出してしまいます)サスペンス・ドラマとして、しかし「白黒はっきりさせない」サスペンス・ドラマとして楽しむこと。たしかに「白黒」つけずに、いい意味でうやむやにしてでも、お互いを許しあえる時代がありましたよね。とにかくこの映画の意図することに、 納得!

最後に、変に納得してしまう自分に、 納得...できませんでした。(笑)

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コメント

ノーバッドさん、今晩は!

映画のテーマは良かったのですが、もう少しビートルズのレコードに関して詰めてくれれば完璧だったと思うのです。舞台上で監督もビートルズ好きな50、60代に見てもらいたかったと言ってましたので。きっと忙しかったのでしょう。それで納得!

投稿: JUN LEMON | 2010年5月 6日 (木) 21時54分

結論としては納得して無いのね。
納得!! ^_^;

ま、同世代でも普通に聴いていれば、そんなもんですよ。

「GS」って映画も・・・・ね。

投稿: ノーバッド | 2010年5月 6日 (木) 12時38分

ぼりちゃんさん、駄ブログにお越しいただきまして誠にありがとうございます。

私には子供はいないのですが、ぼりちゃんさんの息子さんの優しさ溢れるお話を伺って、ほろりとしてしまいました。

「ぼりちゃん・ダンディズム紀行」をこれからも拝見させて頂きます。今後ともよろしくお願い致します。

投稿: JUN LEMON | 2010年5月 5日 (水) 18時09分

先日は、訪問・コメントありがとうございました!すばらしいブログですね…。
これからも大変、勉強になるので寄らせて頂きたいと思います…。

投稿: ぼりちゃん・ダンディズム紀行 | 2010年5月 5日 (水) 17時58分

赤井川塾さん、こんにちは。

ちょっと変な感じで記事を書いてしまいましたが、この映画が言わんとしていることは強く伝わりました。

何かあるとすぐ「告訴する!」となってしまう今の日本ですが、昔の(いや、ちょっと前の)日本はそうではありませんでした。「告訴する!」と言われた方は「受けて立つ」しかないのですよね。白黒はっきりさせることの影に、「お金」がちらつく今の世の中です。そのあたりをこの映画は「違う考え方があるよ。昔にもどってみれば」と言っているような気がします。ビートルズのレコードを「小道具」として持ってきたことには、ノスタルジーでなく、「昔の考え方の中にある良心」、「不変の真理」みたいなものを感じるのです。

投稿: JUN LEMON | 2010年5月 5日 (水) 12時02分

JUNさんの文章、おもしろ過ぎです。

投稿: 赤井川塾 | 2010年5月 5日 (水) 09時40分

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