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2009年6月18日 (木)

祝・ポール67歳の誕生日/YESTERDAY特集

ポールの67歳の誕生日の今日、このブログも少し内容を考えてみました。

ビートルズの作った曲は後世に残っていくものと思いますが、特にポールが作ったこの YESTERDAYは、100年後、200年後もきっと歌われている曲ではないかと思います。ポールの67回目の誕生日をお祝いし、彼の偉業を称えるために、今日はこのYESTERDAYの大特集を!!

まず最初に、世界各国のシングル盤をご紹介します。(イギリス盤のみEP)

Rimg1266本国イギリスではシングルがリリースされなかったYESTERDAYですが、世界の殆どの国でシングルが発売されました。左上はアメリカ、下はイタリア、右上がオランダ、下が西ドイツ。

 

Rimg1268こちらは、左上がベルギー、下がデンマーク、右上はノルウェー、下がイギリスEP。イギリスではEPと、その後EXPORT(輸出)盤が製作されます。アメリカでもリリースされたのに何故本国イギリスではシングルが出なかったのか?ポールがひとりで作ってしまった曲なので、ビートルズとして出すことに躊躇した(他のメンバーの気持ちを考えて、敢えてリリースしなかった)のではないかという噂もありますが。

 

Rimg1270こちらはスウェーデンのスリーブ色違い4種類。スウェーデンはこの色違いスリーブが多いです。

 

Rimg1269 ピクチャー・スリーブが作られなかった国もあります。左上がトルコ、下がオーストラリア、右上はインド、下がギリシア、そして真ん中がフィリピンです。国によってカップリング曲がACT NATURALLYだったり、DIZZY MISS LIZZYだったりします。

 

Rimg1273こちらは珍しいレッド・パーロフォン・レーベルのフィンランド盤。レトロな感じがいいですね。

   

   

Rimg1271Rimg1272 シングル盤の紹介最後はイギリスの他国への輸出盤。各国のこのYESTERDAYシングル盤はモノを収録していますが、このモノの音源は途中“Now I long for yesterday”のところでエコーがかかります。ステレオ音源にはこれがありません。ですから、日本盤はエコーがかかりません。日本でのこのモノ・バージョンは1980年代にモノLPが発売されるまで待つことになります。(9月9日発売のモノ・ボックスのHELPにこのバージョンが収録されています)

 

Rimg1274Rimg1275Rimg1276次に、大英図書館所蔵、ポール直筆YESTERDAYの原稿のレプリカが、大英図書館のお土産として販売されていたことがあります。シングル・レコードのスリーブのサイズで、I WANT TO HOLD YOUR HANDの原稿レプリカとセットになっています。

 

ここでちょっとyoutubeを。YesterdayのAnthology versionとTV番組“Blackpool Night Out”のライヴです。このBlackpool Night Outのリハーサルにおいて、ポールとジョンの間でこの曲に関してもめごとがあったそうです。その関係でジョージもポールを皮肉って「ビートルズのスタイルとは違う曲を。リバプールのポール・マッカートニーです。“Opportunity knocks”!!(「絶好の機会が!!」=当時のイギリスの新人発掘TV番組名)」と紹介しています。ステージにはポールひとり。また終わったあとでジョンが「合格おめでとう!」という意味か、花を持って来ますが、ポールに渡した瞬間、花の部分をジョンが持って行ってしまいます。これもポールへの当てつけかもしれません。それを見て、ジョージはニコリともしません。単なるジョークならば笑うはずなのに。以上のように当時この曲をめぐっては、かなり微妙な状況だったようです。

http://www.youtube.com/watch?v=drrgHMPWPTA

http://www.youtube.com/watch?v=ONXp-vpE9eU

 

Rimg1277Rimg1279次は、スコア(楽譜)のリトグラフです。ジョージ・マーティンの依頼により、モントセラット島の火山噴火による災害復興のためのチャリティ用として、ポールが協力した500枚限定のリトグラフです。かなり本物に近く製作されていて、コーヒーのシミまでそのまま再現されています。

Rimg1280Rimg1281作者名はPaul McCartney, John Lennonとポールの自筆でサインされ、編曲したGeorge Martinの名が続き(これもポールの筆跡です)、その下になんとMozart(モーツァルト)と書かれています。これもポールの筆跡なので、この曲の出来栄えにかなり満足して彼が書いたものでしょう。後年、オノ・ヨーコがインタビューで「ポールはモーツァルトなんかじゃない」と辛辣に語っていましたが、私はこの1曲だけでもポールはモーツァルトに匹敵するといっていいと思っています。何故なら、先に書きましたが、モーツァルトの曲とともにこの曲も100年後、200年後に必ず鑑賞され、演奏され、歌われていると確信するからです。

Rimg1282このスコアを書いた日付が1965年6月17日(ポールの誕生日の前日)となっていますが、レコーディングは6月14日に行われており、この日はリミックス作業がされたはずなのですが。

 

 

Rimg1283最後に写真を1枚。これは音楽史上初めて、YESTERDAYがアメリカのTV、ラジオの放送で500万回以上かけられたことを祝して、1988年にポールにその証明書が手渡された時のものです。500万回というと時間にして25万時間、1日ずっとかけ続けても28年かかるとのこと。現時点では既に700万回を超えているそうです。この記録は数あるビートルズの記録の中でも、おそらく絶対に破られないものではないかと思います。(因みにカバー・バージョンは3000を超えているそうです)

ポールの67回目の誕生日をお祝いして、この偉大な曲(評論家の投票では必ずこの曲が蔑ろにされるのですが)を振り返ってみました。

ポール、誕生日おめでとう!! そしてこんなに素晴らしい曲を本当にありがとう!!

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