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2008年11月

2008年11月29日 (土)

UNFINISHED MUSIC NO.1 TWO VIRGINS 40周年

ビートルズ関係のレコード(ソロも含めて)で、最も高値がつく正規盤のモノのレコードは何かご存知でしょうか?答えられる人はかなりコアなコレクターです。

Rimg0511 正解はジョンとヨーコの“TWO VIRGINS”UK盤モノです。最近ではあまりオークションで見かけなくなったのですが、出品されると落札価格は状態が良ければ1500ポンド以上はいくと思います。

 

今日は“TWO VIRGINS”が発表されてから40年目に当たる日。あまり他のHPやブログでは見かけたことがない、このレコードの特集です。

 

Rimg0519_2Rimg0522_2まず、一番数が多いUS盤。ジョンとヨーコのヌード写真を隠すために、茶色のカバーが付いています。(初期のUK盤にも茶色カバーがついていたものがあるようですが)そしてレーベルですが、アップル・レーベルが使われています。白いジャケットはコーティングされていません。写真を載せませんでしたが、ポールの言葉とレコードに関する表記が白いスリーブの裏に書かれています。ステレオ盤のみ存在します。かつてこのUS盤をコピーした海賊盤が多数出回りました。

 

Rimg0534Rimg0532次にオランダ盤です。数はUS盤よりかなり少ないようです。茶色のカバ ーはついていません。ジャケットはコーティングされています。文字はジャケット裏にありますが、写真と文字がUK盤よりも少し上にある感じです。レーベルはアップル。ステレオのみ。

 

Rimg0529Rimg0514Rimg0516 次にUK盤ステレオ。オランダ盤同様、文字はジャケット裏にあります。(表には無し)UK盤はステレオ、モノともにコーティングありのきれいなジャケット。

Rimg0528Rimg0524Rimg0525 UK盤モノです。文字はジャケット表にあります。ステレオ盤にある“Photographs by John Lennon”の表記がありません。UK盤ではステレオも数が多くはないようですが、このモノ盤はステレオよりもはるかに少なく、希少盤になっています。

 

Rimg0536Rimg0537最後にUK盤モノのワンサイド・テスト・プレスです。今から10年ほど前、私がインターネットを始めた頃に、カナダのコレクターのHPで販売されていたのを購入しました。価格はUS$575で、今考えると、とても安い値段で購入することができました。このHPでは、このレコードを含めたアップRimg0545 Rimg0547 ルのテスト・プレスが数種類売りに出されており、その出所と各レコードの説明がHPに書かれていました。レコードの出所に関してですが、1968年当時、アップル・スタジオの工事に関わっていたジョージ・T・モーガン氏が、ジェフ・エメリックからプレゼントされたもののようです。

Rimg0540写真では見づらいかもしれませんが、盤のマトリックスはAPCOR 2A-1で3時の位置にG、9時の位置に2と、全て機械打ちで刻印されています。因みに、先に紹介したUKモノ正規盤にはGの刻印がありませんでした。

Rimg0535まだ今ほどインターネットでレコードを買う人が多くない時代のことで、このレコードと出会ったことは、大変ラッキーだったと思います。左の写真は売主からのインヴォイスです。

 

8track_two_virgins 余談ですが、この“TWO VIRGINS”には8トラック・テープも存在します。これは殆ど売れていないと思いますので、貴重かも。

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2008年11月28日 (金)

ジョン・レノンとエルトン・ジョンのレコード

昨年のこの日はジョン・レノンの恩人、エルトン・ジョンの記事を書きました。今年は34年前のジョンとエルトンのマディソン・スクエア・ガーデンでのパフォーマンスが収録されたレコード(1981年発売)の話題を。

Rimg0549 日本ではエルトンの曲を含むLP(というよりエルトンのライブ・アルバムと言った方がいいと思います)が出ていましたが、シングル発売はなし。ただし、プロモーション用の7インチシングル・レコードが製作されています。白黒のスリーブの地味なものです。“I Saw Her Standing There”と“Lucy in the Sky with Diamonds”の2曲収録。

Rimg0551 UK盤は7インチのシングルが発売されました。白黒の写真に赤文字で“28th November 1974”の日付が印刷されています。1981年といえば、ジョンが他界してからまだ1年。このレコードは嬉しかったですね。曲目は“I Saw Her Standing There”、”Whatever Gets You Through the Night”、“Lucy in the Sky with Diamonds”の3曲。

Rimg0554 当時の共産圏の国、東ドイツでも7インチ・シングルが発売。曲目はUK盤と同じ。東ドイツで出ることが何か不思議な感じがしたものです。

 

Rimg0556_2Rimg0559_2次は西ドイツ盤12インチ・シングル。このレコードのジャケットは少々派手な感じで、レコード屋で売られていたとき、とても目立ちました。このレコードは大変音が良く、臨場感抜群です。ジョンのファンならば持っているべき1枚です。今でもそれほど高くありません。UK盤と同様に3曲入り。この3曲はいくつかのCDにも収録されていますが、この12インチの方がはるかに音がいいのでおすすめです。

Rimg0560最後は、コロンビア盤の12インチ。かなり派手な赤いジャケットで、レコードはグリーンのクリア・ビニール盤。音は西ドイツ盤に比べるとかなり落ちます。

 

この1974年11月28日のパフォーマンスは、残念ながら公式な映像が残っていません。オーディエンスの撮影でもいいですから、見てみたいものです。

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2008年11月24日 (月)

WHITE ALBUM 40周年記念 第2回TEA PARTY無事終了

WHITE ALBUM40周年にあたる11月23日(イギリス発売は22日でしたから、日本時間でいうとこの日)、第2回TEA PARTYが無事終了いたしました。

ブログWingsfanに開催予定を掲載して頂いたお陰で、多くのウイングスのファンの方々にご参加頂きました。また第1回に参加してくださった多くの方にもご参加頂き、大変嬉しく思いました。本当にありがとうございました。

今回は東京都文京区の福祉センター視聴覚室で開催しました。古い施設なのですが、そのためにレコード・プレーヤーがあり、今回の企画にぴったりの場所であったわけです。

第1部は前回も来ていただきましたスティーブ・マックルーアさんをゲストに、「SGT. PEPPERからWHITE ALBUM」へというタイトルで、それぞれのアルバムのUKモノとステレオの聞き比べをやってみました。実はこの企画のきっかけは、昨年私がスティーブさんに出会った時にさかのぼります。彼が「ジェフ・エメリックの本に、真のビートルズ・ファンならば、SGT. PEPPERはUKモノで聴かなければならないと書いてあったので、ぜひ聴いてみたい」と言ったことにより、いつか機会を作って聴いてもらうようにしてみようと思い立ったのです。

この日の聞き比べでは、スティーブさんはモノとステレオの差にかなり興奮した様子でした。スティーブさんのように音楽に精通した方でもUKモノを聴いたことがないということは、今後もう一度、ファン及びファンではない一般の人々にもビートルズの再認識が行われるべきではないかと思いました。基本的に私は、ビートルズのアルバムでWHITE ALBUMまではモノを聴くべきだと思っています。

第2部はウイングスの1976年LA、サンディエゴ公演をご覧になったHさんのお話。この日は6割近くがウイングス・ファンの方でしたので、Hさんのお話に真剣な眼差しで聞き入っておられました。それに対して、司会の私とHさんのやりとりは、「まるで漫才みたいで楽しかった」と「評価」して下さる方もいました。前回がかなり緊張した感じの会でしたので、今回は少しなごやかなムードにできないかと考えていました。Hさんはビートルズの日本公演を3回、ウイングスのアメリカ公演を4回見ています。ビートルズの日本公演だけならば、数回ご覧になった方はいらっしゃると思いますが、それに加えてウイングスの全盛期の公演まで見ている日本人は少ないと思います。Hさんは「人間国宝」みたいな人です。(笑)

たまに、ビートルズを評価しても、ウイングスやビートルズ解散後の各メンバーのソロ活動を評価しない人がいます。(こういう人は、以前書きましたが「ビートルズの幻想を追っている」人と言えます)そんな人は何も彼らの音楽を理解していないことになってしまうのではないかと思います。彼らのソロ活動があったからこそ、ビートルズは評価され続けているのです。ビートルズの歴史を支えたのはソロ(ポールの場合はウイングスというスーパーグループを率いて)になった彼ら自身なのです。ビートルズ解散時点で彼らが音楽を辞めてしまっていたら、ビートルズの音楽も多くの人には聴かれなくなっていたかもしれません。またビートルズを離れて、その大きな存在に挑戦するかのようにソロ活動を行った彼らは、とても偉大だと思います。メンバーの中でもっとも「ビートルズ超え」を目指した人がポールです。ウイングスはビートルズへの「挑戦」だった。ですから、ビートルズとウイングスの公演両方を見た方の証言は「貴重」なのだと思います。(Hさんはやっぱり「人間国宝」だ!)

Hさんのお話では、ウイングスのコンサートは「録音・撮影自由、ステージ前に行くことも自由」だったとのことです。規制、規制の現在のコンサートとは違いますね。今回、Hさんが録音したLAとサンディエゴ公演のテープを参加者の皆さんに聴いていただきました。そして参加プレゼントとしてLA公演の写真を全員に差し上げました。

時間配分が悪く(司会者である私の責任です)、懇親会が短くなってしまい、参加者の皆さんとゆっくりお話しすることができなくなってしまいました。次回はしっかりこの大切な時間をとりたいと思います。

ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。次回もぜひご参加ください。よろしくお願い致します!

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2008年11月22日 (土)

Carole King 東京国際フォーラム公演

キャロル・キングの東京国際フォーラム公演へ行ってきました。前回の単独公演は1990年だったと思いますが、たしかポールの東京ドーム公演と重なって行けなかった記憶があります。

Photo キャロル・キングは私が洋楽を本格的に聴き始めた1971年に、名作アルバム“Tapestry”を発表し、その中の“It's Too Late”が全米NO.1に輝いていたので、今でも自分の心に残る、大切なアーティストです。それまでに“The Loco-motion”、“Will You Love Me Tomorrow”などの名曲を世に送り出していたのですが、私はやはりこの“Tapestry”がキャロルに関しては出発点です。このアルバムは1971年4月にBillboard誌のヒットチャートNO.1に輝いてから、なんと15週間も1位であり続け、その後7年の間、ヒットチャートにランクインし続けていた「怪物的」アルバムなのです。今、聴いてみると、その理由がよーくわかるのです。こんなに「優しい」アルバムは他にありません。

渋谷オーチャード・ホールでの公演に行った何人かの方々から、「涙が止まらなかった」と言うお話を伺っていたので、涙もろい私は「覚悟」して国際フォーラム公演へ行きました。

Photo_2 コンサート前半は予想を裏切って、軽やかなキャロルのボーカルでとてもリラックスして聴けました。その中の古い1曲、“Up On The Roof”は、ジェームス・テイラーが2001年の“The Concert for New York City”(ポールやクラプトンも参加した)でも歌ったニューヨークがテーマの曲。2001年当時、テロ直後のニューヨークの市民にとっては心に響く曲だったようで、涙を流している聴衆も沢山いました。この日のコンサートではキャロルが実に軽やかに歌い上げていました。 

ピアノの弾き語り以外に、キャロルがギターを弾く姿なんて想像もしていませんでした。他の2人のミュージシャンととても楽しそうに演奏しているのがもの凄く印象的でした。その後キャロルは最近The Whoのコンサートに行ったことを語り、「The Who(ちゃんと定冠詞を付けていました)は本当に素晴らしい!」と言っていました。

あっという間に前半が終了。ここまではまだ「涙」は出ていません。

Rimg0500_2 後半は、60年代にキャロルが作った曲がメドレーで演奏され、その中の“Will You Love Me Tomorrow”は本当に素晴らしかった。そしてその後の“Natural Woman”での観客との掛け合いもとても楽しかったです。観客を見るとリアル・タイムの方が多いようで、皆さんこの歌のコーラスの部分をしっかり歌えていました。もちろん私も参加しました。

ビートルズのデビュー・アルバム“Please Please Me”でジョージが歌っていた“Chains”も披露されました。ジョージ・ファンの私にとっては最高の贈り物です。ビートルズが正式デビュー前に演奏していた“Take Good Care of My Baby”もキャロルは歌ってくれました。この日、このコンサートのギタリスト、ルディー・ゲスの誕生日とのことで、キャロルが曲にからめて“Happy birthday”と歌い上げ、会場も盛り上がりました。

“So Far Away”あたりから涙腺がゆるみ始め、“You've Got A Friend”ではもうだめでした。本当に何て優しく美しい曲なんだろう。この歌のように友達から語りかけられたら、生きる希望をずっと失わずにいられるだろう。

Rimg0503最後は会場総立ちのスタンディング・オべーション。アンコールはおなじみ“The Loco-motion”。最後までenergeticだったキャロル。

本当に66歳?

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2008年11月12日 (水)

コレクターズ・アイテム“RINGO”

35年前の11月、ビートルズ解散後初めて4人が参加したアルバム“RINGO”が発売されました。当時東京の学校に通う高校生だった私は、ほぼリアル・タイムで西新宿の「新宿レコード」でこのアルバム(US盤)を購入しました。実は、ジョンの“MIND GAMES”も発売されていたので同時購入したのですが、73年はジョージの“LIVING IN THE MATERIAL WORLD”も発売直後に新宿レコードで買っていますので、この年は私が輸入盤を頻繁に買い始めた年だったわけです。73年はソロ・アルバムが実によくリリースされた年でした。

さて、このアルバム“RINGO”ですが、ひそかなコレクターズ・アイテムになっています。

Rimg0435_2 SGT. PEPPERを意識したジャケットですが、初期のUS盤はその後のものと比べて、曲の表記に違いがあります。

 

Rimg0436Rimg0475Rimg0464 ジャケット裏、レーベル、そして付属のブックレットの表記で、“Have You Seen My Baby”が“Hold On”になっています。

 

Rimg0438そしてさらに、“SIX O'CLOCK”のレーベルでのタイム表記が5:26になっていて、実際に収録されたもの(4:07)より長い時間になっています。5:26のロング・バージョンはアルバム“GOODNIGHT VIENNA”がCD化された時にボーナス・トラックとして収録されましたが、オリジナルLP“RINGO”にはショート・バージョンが収められました。

Rimg0446 実は、この“SIX O'CLOCK”のロング・バージョンは、アナログでもUS盤のプロモLPに収録されていました。プロモ盤の方がレギュラー盤より早く作られるため、このようなことが起きたのだと思います。プロモ盤とレギュラー盤の簡単な見分け方は、左の写真のように3曲目の幅が広い方がプロモ盤(写真右側)です。もちろん、マトリックスでもわかります。ロング・バージョン収録のプロモLPではSIDE2のマトリックスが“SWAL-2-3413-214で、レギュラー盤ではSWAL 2-3413 220となっています。

Rimg0456Rimg0459  このアルバムには素敵なイラスト及び歌詞のブックレットがついています。クラウス・フォアマンが描いたこのイラストはリンゴの歌とよくマッチしていて、とてもリラックスした雰囲気を醸し出しています。

 

Rimg0449こちらはUK盤のレーベル。US盤と違う所は、曲目が緑の文字になっているところ。(US盤では ブルー)

 

Rimg0448 そしてブックレットがステイプル止めされていること。でもこうするとジャケットからはずれた時、ブックレットもジャケットも痛みやすいのですよね。ちょうどアルバム“MAGICAL MYSTERY TOUR”がそうだったように。

 

Rimg0452Rimg0473 リイシューでは、ジャケット違いのMFP盤 が出ていましたが、それよりもこちらのEMIパーロフォン盤の方がレアだと思います。80年代にリリースされていますが、CDと同じ選曲で、“DONW AND OUT”、“IT DON'T COME EASY”、“EARLY 1970”が収録されています。CDのようにRimg0455 ボーナストラックとして最後にもってくることが難しかったため、“DOWN AND OUT”がSIDE1の4曲目、他の2曲がSIDE2の最後に来ています。ツルツルのコーティング・ジャケットで大変きれいなのですが、残念ながらオリジナルのようなゲート・フォールド(見開き)ではなく、シングルのジャケットです。またブックレットも付属しておらず、代わりにインナースリーブにイラストが印刷されています。

 

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最後に、ブックレットの“YOU'RE SIXTEEN”のイラストをそのままシングル・ジャケットに使ったポルトガル盤“YOU'RE SIXTEEN”です。私のお気に入りのスリーブです。

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2008年11月 7日 (金)

コレクションのエピソード2

海外のオークションで気をつけることは、「本物」か「コピー」かということです。掲げられた写真だけではなかなか判断できません。ビートルズ関係のものには特にコピーが多いので、かなり注意が必要です。最近のebayを見てみると、益々、コピー(海賊盤)が増えてきたような気がします。何故もっとebayが取り締まらないのかと、疑問に思うことが多いですね。

幸い、今までコピーをつかまされたことは数えるほどしかないのですが、プロモCDに関しては、最近はプレスCDでなくCD-Rでプロモが出ることが多いので、見極めがむずかしくなってきています。このような状況になってからは、私はプロモCDに魅力を感じなくなってしまい、もう殆ど入札していません。

さらに最近の傾向として、アナログのアセテートの「ニセモノ」が出回っているような気がします。メタル・アセテートも簡単にコピーできるようです。そして、わざとレーベルを汚して、当時のものらしく見せるわけです。メタル・アセテートは値段が跳ね上がるので、大量に作らなくてもかなり儲かるのです。これからオークションを始める方には、このメタル・アセテートのオークションには入札しないようにした方がいいと、ご忠告申し上げます。

私はメタル・アセテートは信頼できる海外のショップで買いました。アメリカの有名なショップでは、UKのDICK JAMESレーベルの“MICHELLE”、以前このブログでも紹介したUKのAPPLEレーベルの“MOTHER”、US・キャピトルの“LEAVE MY KITTEN ALONE”(ビートルズの“SESSIONS”を出す予定だった時のもの)、イギリスのショップではUK・EMIレーベルの“THE LONG AND WINDING ROAD”(69年のものだが、LET IT BE, NAKEDで使われたものと同じテイク)などを購入しました。今ではもう手元にないものもありますが、すべて「本物」でした。メタル・アセテートは最近ではショップには出回らなくなりましたが、オークションで買うよりも安心だと思います。

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2008年11月 3日 (月)

コレクションのエピソード1

いつもこのブログに来てくださっている「なべちゃん」さんから、コレクションの過程で起きたことについて話して欲しいとご意見がありましたので、早速、成功例と失敗例を。

今まで、一番いい買い物だったなあと思うものは、やはりTWO VIRGINSのUKモノのテスト・プレスです。よく見ていたカナダの個人サイトで、アップルのUKテストプレスが数種類販売されているのを見たのです。カナダ・ドルで600ドルくらいだったと記憶していますが、その価格に少々悩んだのですが、思い切って買ってみました。そのサイトには出所もきちんと記述があり、しかもUK盤のモノの番号で、かなり貴重なものであることは分かりました。このレコードが手元に届いた時は、これほど貴重なものが手に入ったことが信じられず、レコードを持っている手が震えました。このTWO VIRGINSのテスト・プレスは今月29日が40周年の記念日になりますので、その日にこのブログで紹介いたします。

その次に運良く手に入ったものは、YELLOW SUBMARINEのEXPORT盤(ODEONレーベル)とLET IT BEのシングルEXPORT盤(PARLOPHONEではなくAPPLEの方)の2種ですが、今から9年くらい前にebayのオークションで落とした時は、前者が500ポンド(当時で約10万円)、後者が140ポンド(当時で約2万8千円)くらいでした。一般の人からすると、レコードによくそんな金額が出せるなあと思うでしょうが、コレクターの方はご存知の通り、現在この値段でこれらのレコードは絶対に手に入りません。YELLOW SUBMARINEのEXPORTは最近ebayで約50万円の値で落札されていました。

これらのレコードは偶然に見つけたといえばそうなのですが、この頃は毎晩のようにオークションを眺めていました。LET IT BEのシングルEXPORT盤は、終了時間3分前に見つけて、最後にひっくり返したのを憶えています。その後、落札しそこなったイタリア人から「何とか譲ってくれないか」とメールが入りましたが、「ごめんね」の一言で終わり。

この2枚は、その後オークションにはあまり出品されなくなりました。(来年以降、この2枚もブログで紹介します)

次は失敗例を。失敗例というか、詐欺にあったのですが、イギリスの出品者の中には相当あくどい奴がいますので、注意が必要です。LADY MADONNAのデモ盤を落札した時、送られて来たのが写真と違うニセモノだったので、交渉の末、送り返して返金してもらうことになりました。ところが待てど暮らせど返金されません。何度もメールを送りましたが、まったく返事が来なくなり、結局泣き寝入りです。当時はまだPaypalのプロテクション・システムがしっかりしていなかったので、どうすることもできませんでした。今はこんなことはなくなりましたが。

その後もいろいろありました。シングル“She Loves You”にSOLD IN UKの表示がある「珍しい」ものが出品されていたので落札しましたところ、なんとプッシュ・アウトの部分が接着剤で着けられていました。それを見て「そうだよな。このシングルのSOLD IN UK表示入りなんて聞いたことないよな」と自分に言い聞かせたのでした。

正直なところ、悪徳イギリス人出品者にとって日本人コレクターは「カモ」なんだと思います。それに負けないだけの知識、方法を身につけることが必要になってきます。私はそんなことがあってから、かなり慎重にオークションに参加するようになり、その後詐欺にはあわなくなりました。

インターネットを始めてから、コレクションの数がもの凄い勢いで増えていきました。自分が何を持っているのか、記憶もあやしくなってきて、同じものを買ってしまうことも何回かありました。そんな時、心の中でつぶやくのです。「お金は大事にしろよ」と。

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