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2006年9月25日 (月)

DVD「ビートルズ誕生秘話」

Photo_1 今までピート・ベストに関する書物やビデオは数多く発表されて来ましたが、最近発売されたこのDVDは真の「ピート・ベスト・ストーリー」と呼べるものだと思います。コレクターの観点から言うと、目玉はビートルズの現存する最古の映像(1962年2月)が収録されていることでしょう。黒い革ジャンを来たワイルドなビートルズを見ることができます。かつて最古の映像と言われていたキャヴァーン・クラブの「SOME OTHER GUY」よりも古く、しPhoto_5 かもカラーなのが驚きでした。本来ならば「BEATLES ANTHOLOGY」に収録すべき映像だと思いますが、提供しなかったピート・ベストの「意地」を感じます。(というより後から見つかったのかもしれませんが)

このDVDの中には、「カスバ、キャヴァーンやハンブルグを見ていなければ、本当のビートルズを見たことにならない」と言った関係者の話が多く、デビュー以後からのビートルズ・ファンにとっては少々悔しい思いがするのではないでしょうか。また今まで良く語られていた「ピートはドラムがヘタなので外された」ということが嘘であることが、当時の関係者からの(オーディションに立ち会ったEMI関係者からでさえも)証言で明らかにされます。

このDVDから、デビュー前のビートルズにとって重要な人物はブライアン・エプスタインではなく、ピートの母親モナであることが良く分かります。当時女性がマネージャーをすることなど不可能だったと思いますが、彼女はしっかりその役割をしており、今ならば腕利きのマネージャーとして活躍できたのではないでしょうか。ポールでさえ、このモナには一目置いています。こうした隠れたビートルズ誕生の立役者を語ることは、ビートルズの過去の伝説、というより偽り、嘘を正すには重要なことだと考えます。

結局、ピート・ベストが外された真相は明らかになっていませんが、恐らく他の3人の(特にジョンとポールの)嫉妬とフィーリングが合わないことが原因だと思われます。ピートが一番女の子から人気があったこと、性格が冷静すぎること、そしてモナの存在。デビュー直前では彼女の存在が疎ましくなっていたのではないでしょうか?

そしてもうひとつ付け加えるとすると、このDVDには出て来なかったジョージ・マーティン。当時のロックバンドのドラマーに対する彼の見方が厳しすぎたのではないでしょうか。要求するものが高過ぎて、当然ピートの技量はそれに見合わなかったのでは。その証拠に、ピートに代わって連れて来たドラマー、リンゴにも「LOVE ME DO」の録音ではOKを出さず、セッション・ドラマーを呼んでいます。「ピートは良くない」というジョージ・マーティンの完璧主義的な性格から出た意見で、それにのったジョンとポールがここぞとばかりにピートを外す決断をしたのではないかと推測するのですが、如何でしょう?

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