今までビートルズのディスコグラフィー的な本は数多く出版されて来ましたが、全世界のLP、EP、SP、シングル盤すべてを1冊に網羅したものはありませんでした。今回紹介する洋書は、恐らく最初で最後の真のビートルズのディスコグラフィーとなるでしょう。
タイトルは“THE BEATLES COVERED”で、著者はドイツ人コレクターのJOACHIM NOSKE。ビートルズのベスト・アルバム“1”のブックレットに載っていた世界各国のシングル・スリーブは彼が提供したものとのことです。UKシングルのレーベル・バリエーションに関しては内容が希薄な感じがしますが、とにかく全世界のビートルズのレコードが掲載されていますので、驚異的な情報量です。写真が14000枚以上あり(全てカラーです)、文章は英語で書かれています。

ヨーロッパ、アメリカ(北米、南米)、アジアといったようにまず広範囲で地域を分け、その中でまた細分化していて、きちんと整理され大変見やすいです。そして写真の多さ、美しさに圧倒されます。おそらく、熱心なコレクターでも見たことが無いレコードがたくさんあると思います。

今まで何冊もビートルズのディスコグラフィー本が出版されましたが、ここまで徹底しているものはありませんでした。極端な言い方をすれば、この1冊があればもういいというくらいの内容です。Export盤やDemo盤も全て掲載されており、スリーブ、レーベル、帯に至るまでしっかり掲載されています。

日本盤に関してもすごいです!“OBIRAMA”というタイトルがついている折込の見開きページは圧巻です。半掛け帯からごく最近のものまで、ほぼパーフェクトに(“For Sale”の茶色帯がない)揃えられています。海外のコレクターで日本盤を集めるのは大変なこと(特にオリジナルの帯付きは)だと思いますが、この“OBIRAMA”を見て、著者のコレクターとしての完璧主義的な姿勢を強く感じます。
巻末には世界各国のビートルズのレコードに関する雑誌やファンクラブ誌(日本からは東京ビートルズ・ファンクラブの会誌が紹介されています)、ディスコグラフィー本が、紹介されています。これもものすごい数です。至れり尽くせりの、決定版といえる、本当に素晴らしい1冊です。レコードを買うつもりがなくても、見ているだけで楽しめる内容ですね。全792ページ、重さが5.7キロというのも驚きです。限定500部の出版とのことです。


もう1冊は、ポールの各国シングルのディスコグラフィー本です。タイトルは“The Paul McCartney 7" Discography Vol. 1”。ソロになってからのシングルで、1971年にリリースされた、Another DayからThe Back Seat of My Car”までの世界各国盤がカラーで掲載さ れています。

こちらもかなり徹底されていて、レーベルやスリーブのちょっとした違いまでも詳しく掲載しています。写真はカラーで1500枚掲載。限定250部。
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